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2026年2月
  • ゴミ屋敷の物を捨てると怒る!その背景にある深層心理

    生活

    ゴミ屋敷の片付けを試みた際に、住人が「物を捨てると怒る」という状況に直面することは少なくありません。これは、単なる「もったいない」という気持ちだけではなく、その背景には、物を溜め込む人の複雑な「深層心理」が隠されています。この心理を理解しないまま、一方的に物を捨てようとすると、かえって関係性が悪化し、片付けがさらに困難になる可能性があります。まず、最も一般的な深層心理の一つは、「不安や喪失感」です。物を捨てることに対して、過去の貧困経験から来る「いつか使うかもしれない」「これがないと困る」といった漠然とした不安を感じている場合があります。また、故人との思い出の品や、過去の幸せな記憶と結びついている物を捨てることは、その思い出や感情を失うことだと感じ、強い喪失感や悲しみに襲われることがあります。彼らにとって、一つ一つの物は、心の空白を埋める「心の拠り所」となっているのです。次に、「自己肯定感の低さ」も関連しています。自分の価値を物で測ってしまう傾向があり、多くの物を持つことで、自分は豊かである、あるいは満たされていると感じようとすることがあります。物を手放すことは、自分自身の価値が下がるような感覚に陥り、自己肯定感がさらに低下することを恐れるため、捨てられないのです。片付けを促されることは、自分の生き方や価値観を否定されるように感じ、それが怒りとして表面化することもあります。また、「強迫性障害の一種である溜め込み症(ホーディング障害)」が背景にあることも少なくありません。これは、物を捨てることに対して非常に強い苦痛や不安を感じ、溜め込むこと自体に衝動的な行動が伴う精神疾患です。この場合、単なる意志の弱さではなく、病気として専門的な治療が必要となります。物を捨てようとすると、激しく怒ったり、パニックになったりするのは、病気がそうさせている可能性が高いと言えます。さらに、「認知症の進行」も考えられます。認知症になると、物の価値判断や整理整頓の能力が低下し、ゴミとそうでないものの区別がつかなくなることがあります。自分が大切にしている物と、そうでない物の区別がつかなくなるため、ゴミを捨てようとすると、それを盗まれる、あるいは大切な物を失うと感じ、怒りとして反応することがあります。ゴミ屋敷の物を捨てると怒る背景には、これらの複雑な深層心理が絡み合っています。