セルフネグレクトが原因でゴミ屋敷と化した住居の片付けが完了したとしても、そこで問題が完全に解決したわけではありません。住人の生活習慣や心の状態が根本的に改善されなければ、再び物が溜まり始め、「再発」のリスクが常に付きまといます。ゴミ屋敷の再発を防ぎ、住人が安定した生活を継続できるようにするためには、片付け後の「再発防止への道」を綿密に計画し、継続的な支援を行うことが不可欠です。再発防止の第一歩は、「生活習慣の根本的な見直しと定着」です。ゴミ屋敷化の背景にある、物を溜め込む癖、ゴミを放置する習慣、掃除をしないといった行動パターンを、住人自身が認識し、改善していく必要があります。例えば、ゴミは毎日決まった日に出す、使った物はすぐに元の場所に戻す、週に一度は掃除機をかける、といった具体的な習慣を、住人が無理なく実践できるようにサポートします。この際、いきなり完璧を求めるのではなく、小さな目標を設定し、達成感を積み重ねることが重要です。次に、「精神的なケアとサポートの継続」が不可欠です。セルフネグレクトの住人の中には、精神疾患を抱えていたり、社会的な孤立感を感じていたりする人が少なくありません。片付け後も、カウンセリングの継続、精神科医療機関への定期的な通院、地域の精神保健福祉センターの利用などを促し、心の安定を維持できるようサポートします。住人が孤立しないよう、地域の交流イベントへの参加を促したり、ボランティアによる見守り支援を受けたりすることも有効です。人とのつながりが、心の支えとなり、再発防止に繋がります。また、「経済的な自立支援」も重要な要素です。ゴミの処分費用や片付け費用を捻出できないことがゴミ屋敷化の一因となっていた場合、生活保護の申請支援、就労支援、あるいは地域のNPO法人による生活支援など、経済的な側面からのサポートを継続します。経済的な安定は、住人が自己管理能力を回復させ、自立した生活を送るための土台となります。さらに、「居住環境の整備と維持」も重要です。片付け後も、収納スペースの適切な活用方法をアドバイスしたり、住人が使いやすい収納グッズの導入を検討したりします。定期的な訪問支援を通じて、部屋の状態を確認し、ゴミが溜まり始めていないか、セルフネグレクトの兆候が見られないかなどをチェックします。必要であれば早期に介入し再び問題が深刻化するのを防ぎます。