せっかくプロの清掃業者を呼び、何十万もの費用をかけて部屋を綺麗にしても、数ヶ月後には再びゴミの山に逆戻りしてしまう汚部屋住人は少なくありません。このリバウンド現象は、汚部屋住人の根底にある生活習慣や思考の癖が改善されていないために起こります。リバウンドを防ぐために最も重要なのは、物を家に入れる際の「入り口」を厳格に管理することです。汚部屋住人は、無料の試供品やコンビニの割り箸、レジ袋、そして「お得だから」という理由で購入したストック品を溜め込む習性があります。ハサミや爪切り、電池といった小物から、下着やシャツに至るまで、管理不全による余計な出費は年間で数十万円に達することもあります。また、汚部屋住人は家で料理をすることが困難なため、外食やコンビニ飯に頼らざるを得ず、食費も高騰しがちです。さらに、ゴミを溜め込むことで、本来なら自分が快適に過ごすために払っているはずの「家賃」の大部分を、ゴミの保管場所として支払っていることになります。これは不動産価値の観点から見れば、極めて愚かな投資です。部屋を清潔に保つためには、一個買ったら二個捨てるという過酷なまでのルールを自分に課し、物理的な物の総量を減らし続ける必要があります。また、汚部屋住人の生活は、往々にして夜型で不規則です。朝起きたらまず窓を開けて換気をする、太陽の光を浴びる、そして決まった時間に食事を摂るという、基本的な生活リズムの構築が、精神的な安定をもたらし、片付けへの意欲を支えます。さらに、汚部屋住人にとっての「定位置」の概念を確立することも不可欠です。使ったものを元の場所に戻すという当たり前の動作ができないことが、汚部屋化の最大の要因です。全ての物に住所を与え、ラベルを貼るなどして、迷わずに戻せる仕組みを作ります。また、毎日の「五分掃除」を歯磨きのように習慣化しましょう。一度に長時間掃除をするのではなく、隙間時間に少しずつ整えるほうが、脳への負担が少なく継続しやすいのです。