ゴミ屋敷化が進んでいる部屋に共通する最大のあるあると言えば、同じ物を何度も買ってしまうという負のループに他なりません。足の踏み場もないほど物が溢れているのにも関わらず、住人はコンビニやドラッグストアへ向かい、既に部屋にあるはずのハサミや爪切り、あるいはトイレットペーパーなどをカゴに入れます。ゴミ屋敷の現場を歩くと、そこに住む人の食生活が手に取るように分かります。ゴミ屋敷あるあるの筆頭に挙げられるのが、部屋の至る所に散乱するコンビニ弁当の空き殻と、中身が数センチ残ったままのペットボトルです。自炊をする気力を失い、キッチンが物置と化してしまった住人にとって、近所のコンビニエンスストアは唯一の生命維持装置となります。なぜこのようなことが起きるのかと言えば、それは「探し出すよりも新しく買った方が早い」という絶望的な思考停止が日常化しているからです。部屋のどこかに必ずあるはずだと分かっていても、幾重にも積み重なったコンビニ弁当の空き殻や古い雑誌、得体の知れない袋の山をかき分けて目的の品に辿り着くには、膨大なエネルギーと時間が必要になります。結果として、部屋には未開封の同じ商品がいくつも点在し、それがさらに居住空間を圧迫するという悪循環が完成します。また、買い物自体がストレス発散の手段になっているケースも多く、必要だから買うのではなく、手に入れる瞬間の高揚感を求めてしまうため、物は増え続ける一方で出口はありません。このような現場を清掃すると、同じ種類のペンが数十本、未開封の洗剤が十数個といった光景は日常茶飯事であり、住人本人も片付けの過程で「こんなにあったのか」と驚愕することが少なくありません。こうした状況を打破するためには、まずは自分の部屋に何がどれだけあるかを把握することから始める必要がありますが、その一歩が踏み出せないほどに積み上がった物は、もはや個人の努力だけで解決できるレベルを超えている場合がほとんどです。